第2回 気まぐれ移動隊 ウインターコンテスト 結果 

その1.順位と総合得点   その2.マルチ獲得表へ   その3.各局から寄せられた感想へ


 結果総評へ  参加局へのメッセージへ  実行委員のコメント           TOPページ   ONLINEニュース   掲示板

順位 コールサイン 名前 周波数別交信数 (MHz) 総交信局数 マルチ局数 マルチ率
(V/U)
ボーナス点  総合得点  賞品
7 10  18  21  50  144  430  1200
1 JR7RFF 熊谷さん           345 1   346 25 7.23 1,000 44,250 前沢牛
2 JR7WGR 羽生さん         16 197 69 10 292 25 8.56 1,000 37,500 フカヒレスープ
3 JO7JST 及川さん           262     262 21 8.02 1,000 28,510 相模原産ワイン
4 JO7LFB 佐藤さん 18       1 323 8   350 16 4.82 1,000 27,848 アウトドアポロシャツ
5 JO7HVB 齋藤さん           185     185 21 11.35 1,000 20,425 デジタル時計キット
6 JO7JBB 千葉さん 16     6   137 4   163 20 14.18 1,000 15,540 デジタルテスター
7 JA7WGS 佐々木さん            117 13   130 22 16.92 1,000 15,300 トランジスタ,LED,基板
8 JE7CWH 鈴木さん 29 4 2     104 105   244 13 6.22 1,000 15,040 図書券2K分
9 JI7XHG 小川さん           180     180 15 8.33 1,000 14,500 精密作業台
10 JI7FBM 菊池さん 170     2 3 156 15   346 12 6.90 1,000 13,504 半田ごて+クリーナー
11 JJ7UUO 鈴木さん           115 16   131 15 11.45 1,000 10,825 430MHzプリンテナ
12 JN7VOD 松野尾さん           120     120 15 12.50 1,000 10,000 くりでんカレンダー
13 JM7MJO 松枝さん           111     111 14 12.61 1,000 8,770 くりでんカレンダー
14 JG7PMH 鈴木さん           85 2   87 17 19.54 1,000 8,395 くりでんカレンダー
15 JG7MER 遠藤さん           92     92 18 19.57 - 8,280 QSLカードセット
16 JN7CAA 高橋さん           82 2   84 12 14.29 1,000 6,040 レベルブック
17 JH7OWZ 伊澤さん 38         98     136 9 9.18 1,000 5,752 レベルブック
18 JR7DUT 大窪さん   2       50 16   68 10 15.15 1,000 4,320 天文カレンダー
19 JA7CXT 佐藤さん         5 43 6   54 11 20.37 - 2,970 富山産コシヒカリ5kg
20 JI5RPT 小柳さん           35 2 3 40 13 32.50 - 2,600
21 JO7HSI 土屋さん           51 2   53 9 16.98 - 2,385
22 JG7WDI 高橋さん            30 3   33 11 33.33 - 1,815
23 7M3HWV 首藤さん             103   103 - 0 1,000 1,515
24 JA7OPY 籏山さん         1 27 2   30 10 33.33 - 1,500
25 JO7DNC 水本さん           18     18 10 55.56 - 900
26 JO7JGD 岩間さん           13     13 9 69.23 - 585
27 JI7VQP 緑川さん           30     30 2 6.67 - 300
28 JK7STA 飯沼さん           36     36 1 2.78 - 180
29 JJ1BQE 佐々木さん           2 1   3 3 100.00 - 45


【得点計算方法】
 
 (HFの有効交信数×1点) +(VUの有効交信数×5点)]×(マルチ局数) + ボーナス点 = 総合得点

   (※ただし,マルチが無い場合には,「0」ではなく,無いものとして,交信局数に直接ボーナス点を加算し,得点計算を行った.)
 
 
 参考: マルチ率(%)〔取得したマルチの数〕÷〔V・U帯以上の有効交信局数〕×100 
   (※総合得点との相関が良いためにV・U帯以上の交信局数とした.ただしあくまでも参考値である)


【賞品とドナーの方々一覧】

順位 賞品 賞品提供者 順位 賞品 賞品提供者
1位 前沢牛 JO7LFB 11位 430MHz 2エレ プリンテナ JO7HSI
2位 ふかひれスープ JR7RFF 12位 くりでんカレンダー JR7WGR
3位 相模原産ワイン 7M3HWV 13位 くりでんカレンダー JR7WGR
4位 アウトドア移動隊オリジナルポロシャツ JJ1BQE 14位 くりでんカレンダー JR7WGR
5位 秋月デジタル時計キット JR7WGR 15位 QSLカード1セット JA7OPY
6位 ミニデジタルテスター JA7WGS 16位 レベルブック JJ7UUO
7位 トランジスタ,LED,基板のセット JR7DUT 17位 レベルブック JJ7UUO
8位 図書券 JI7VQP 18位 天文カレンダー JR7RFF
9位 精密作業台 JJ7UUO 19位 富山産コシヒカリ5kg JR7RFF
10位 はんだごて+こて先クリーナ ー JA7WGS
JJ7UUO



【集計委員長より】

以上のように、29局から結果報告がありました。
入賞者にはドナーの方から賞品が送付されます。(1週間、クレーム受付期間をおきます)
ドナーの方にはコンテスト委員長から賞品の発送先の連絡がありますのでよろしくお願いします。

                                                        DE:JJ7UUO 鈴木

【コンテスト委員長より】

1.1位〜3位までの方には,賞品の他に表賞状を贈呈します.2月初旬までには郵送致します.
2.
参加局全員に参加証を発行致します.印刷出来次第,2月初旬頃までには各局に郵送致します.
3.JO7LFB佐藤さんは,雪にもマケズ幾度となく移動運用を行い,V/U帯での交信局数が
  300を越えるなど,本コンテストを積極的にリードしました.
  7M3HWV首藤さんは,マルチを取得するのが難しい条件ながらも,積極的にコンテストに参加し
  430MHz帯の交信局数が100局を超えるなど,強い精神力と努力で本コンテストを盛り上げました.
  
  以上の2局は,第2回ウインターコンテストにおいて,気まぐれ移動隊の模範となるような素晴らしい
  活躍をされましたので,本コンテスト委員会より特別賞として表賞状を贈呈致します.


                                                         DE:JR7RFF 熊谷




T.結果総評                         DE:JO7DNC 水本


 昨年度の第1回は,12月13日から1月12日までほぼ1ヶ月に渡って行われ,優勝した局の交信局数は370局だった(全てV.U帯での交信局数).今回は開催期間が17日間とほぼ半分であるにも関わらず,優勝局の交信局数は346局(全てV.U帯での交信局数)であり,上位入賞した局の交信局数も相対的に増えている.第1回・第2回を通して,優勝を狙うには,最低でも(V/U帯以上の周波数で)300交信は必要なようである.

 まずは総合得点上位局の個々のデータに目を移す.1位の局と2位の局はマルチが共に25であり,交信局は全て1局5点を獲得できるV・U帯であることから,総合得点の差は単純に総交信局数によるものである.1位の局は,その交信局数から推測するに,相当時間を交信に費やすという努力が優勝という結果に繋がったものと思われる.次に2位の局の交信分布を見ると,VHF帯以上の周波数で多岐にわたり交信を試みた様子が伺える.これは,本コンテストを機会として,様々な周波数で交信をしてみようというチャレンジ精神の表れと捉えることができる.このように色々な事を試そうとする,アマチュア無線業務に携わる者として最も大切な姿勢は,優勝局をしのぐ価値ある結果と考えられる.3位の局は,144MHz1本に的を絞るという作戦で自宅から交信を行えるという利点を生かし,開催期間を通して最も多くの時間を使い積極的に交信を行った事が優秀な結果に繋がったと思われる.以上が上位3位までの入賞局.

 周波数別の交信数をみると,7エリアの局がほとんどであることから,地形の影響を受けにくく,比較的交信のしやすい144MHzでの交信が圧倒的に多い.「参加局の144MHz帯における交信数」を単純に合計すると
3,044交信,重複を考えて単純に2で割っても1,500以上の交信数になる.このように2週間強の日程で,普段に比べて明らかに多くの交信が行われたということは,本コンテストの目的の一つが達成できたと言っても過言では無いだろう.同じことは,430MHzや50MHz,1200MHzにもあてはまる.

 マルチは初の試みであったが,理論上の最高マルチ37のうち,実質の最高マルチは29であった(別表参照).参加局の取得マルチをみると,1位の25マルチを筆頭とする上位7局は,4位の局を除いて全ての局が20マルチ以上を獲得している.
 また,参考までにV/U帯のマルチ率(単位:%)を算出してみると,上位7局のうち4位の局のみ相対的に値が低い.このことは,4位の局がマルチに恵まれない環境ながらも交信局の数でマルチ分を補い,上位に食い込んだと言えよう.(ただし,このマルチ率とはあくまでも外観を示すものであり,交信局数とマルチが単純な1次関数にはならないことなどから,絶対的な数値は,厳密には意味を成さないことに留意する必要がある.)また,8〜10位までの局はマルチよりも交信局数で勝負をし,11〜21位の局は非常にバランスの取れた交信をしたことなどがわかる.22位以下の局は,総交信局数が少ないために運用場所によってばらつきが生じているが,その中でも23位の局は,マルチ無しにも関わらず1,515点を獲得していることは注目に値する.ただし,その23位の局や27,28位の局のように,マルチが取りにくい地域と取り易い地域との較差をいかにして埋めていくか,言いかえればローカル用のルールと広い地域でのルールをいかにして融合し,グローバル化していくかという事が,本コンテストの今後の課題として残された.

 KIMAGUREボーナス点は,当初考えていたよりも獲得しやすかったという意見が多かったが,それでも常に意識しながら慎重に交信局をのばしていった事に異論はないようである.総合結果表は,ボーナスを獲得するのに少なくとも100局との交信が必要不可欠である事を示している.



本コンテストは気まぐれ移動隊の有志によって企画・運営されたものですが,参加局や協力局をはじめとする全ての皆さんの暖かい励ましに支えられ,成功のうちに終える事ができました.昨年度よりも参加局が増えたことは,まさに皆さんのお力添えの賜物であると確信しております.気まぐれ移動隊の全てのメンバー局,参加してくださったJG7MER,JN7CAA,JR7DUT,JA7CXT,JK7STA,JE7CWH,JM7MJO,JH7OWZ局をはじめとして,開催趣旨に賛同し,様々な形態で参加,協力してくれた各局に対して心より感謝の意を表します.





U.参加各局へのメッセージ  DE:JR7RFF

上位3名以外にも,参加局全員に向けて,コンテスト委員長から御礼の
メッセージがありますのでここに掲載致します.



4位LFB佐藤さん
宮城県外局というマルチを取得するのにハンデがあるにも関わらず、降り
しきる雪の中も積極的に移動運用を行い、144Mhzで323局という記録で
上位入賞。皆の模範となる運用をされました。よって特別賞を贈ります。


5位HVB齋藤さん
コンテスト参加局を積極的にコールし,V・Uのみで200近くの交信,マル
チも21となかなかの得点です。
後半の追い込みが5位という好成績につながっていると思います。

6位JBB千葉さん
コンテスト期間中は仕事が忙しかったようですが,仕事の合間にモービルから
ワッチしたり,仕事帰りの23時過ぎにCQを出すなど,コンテストに費やせ
る時間がとても少ない中でのこの得点は見事です。

7位WGS佐々木さん
とにかく,よくQRVされていました。奥さんの実家に行っても庭先の車でQRV
するなど,そのアクティビティの高さには感心させられました。また,コンテスト
最終日の粘りも見事でした。その粘りがマルチ22という成績に表れています。

8位CWH鈴木さん
コンテストといえば鈴木さんです。他の局と比べると,少ない時間でたくさん
の局と交信されています。また,すべてが移動運用による交信というのも見事です。

9位XHG小川さん
いつも夫婦で移動なさっている小川さんです。わずかな移動回数で180局交信
というのは陰で奥様が支えていらっしゃることを忘れてはいけません。
おしどりハムはわれわれの理想でもあります。

10位FBM菊池さん
岩手のコンテスターとして有名な菊池さん。今回は/SO2005での参加で
した。HFからV・UまでまんべんなくいろいろなバンドでQRVなさいました。

11位UUO鈴木さん
リグのトラブル等をかかえながらも積極的に移動運用をしていました。本人は
不本意な成績だと感じてていることとは思いますが,今回はコンテスト集計委
員長を務められました。ご苦労様です。次回の活躍を期待しています。

12位VOD松野尾さん
最終日にも移動運用を行うなど,積極的に運用されました。
総得点の10,000点はピタリ賞ものです。

13位MJO松枝さん
毎月毎月,きちんと移動運用をなさっている松枝さん。今回は雪の影響が大き
かったのでしょうか。

14位PMH鈴木さん
いろいろな市町村からこまめに波を出されていました。おそらく,移動ポイン
トの数では,今回の参加者の中では1番ではないでしょうか。

15位MER遠藤さん
アクティブに移動運用を楽しまれている遠藤さん。やはり,今回は雪のため
十分な移動ができなかった?ボーナスはあと1歩でした。

16位CAA高橋さん
メンバー,掲示板常連以外では最も上位です。これを機会に今後もよろしくお
願いします。

17位OWZ伊澤さん
長いハム歴をお持ちの伊澤さん,HFからV・UまできちんとQRVなさいま
した。これを機会に今後もよろしくお願いします。

18位DUT大窪さん
掲示板への書き込みの数から,メンバーと間違われることが多々あったようで
す。今後も掲示板上をはじめとして,いろいろな場面でお世話になります.
ご活躍を期待しています。ドナーもありがとうございました。

19位CXT佐藤さん
メンバー,掲示板常連以外の局の参加に感謝します。でも,コシヒカリをねらっ
てる局の多い中での19位おめでとうございます。これを機会に今後もよろしく
お願いします。

20位RPT小柳さん
コンテスト後半からの参加でした。V・UHF帯では様々なバンドにQRVな
さいました。また,最終日まで後半はよく波を出されていました。

21位HSI土屋さん
山形からの参加でしたが,雪をもろともせず,山に上がって波を出されていま
した。山形県のV・Uバンドの活性化に今後も活躍されることを期待しています。
ドナーにも協力していただきありがとうございます。

22位WDI高橋さん
気まぐれ移動隊メンバーとして,マルチをサービスしていただきました。この
33交信でマルチサービスが13は立派です。

23位HWV首藤さん
気まぐれ移動隊員がほとんどいない1エリアからの参加ありがとうございます。
しかも430MHzのみで103交信は素晴らしいです。コンテスト実行委員会より
特別賞を贈ります。

24位OPY籏山さん
気まぐれ移動隊のコールサインでは最OMの籏山さん、アンテナの調子はいかが
でしたでしょうか。今後もよろしくお願いします。ドナーもありがとうございました。

25位DNC水本さん
プーケットからの無事帰還おめでとうございます。今回はそれだけで充分です。

26位JGD岩間さん
13QSOしかなくて,マルチが9というのはすごい。いつも素敵な写真を見
せていただいてありがとうございます。

27位VQP緑川さん
マルチがすくない場所からの参加ありがとうございます。また,ドナーにもなっ
ていただきありがとうございます。夏場に移動運用で会えることを楽しみにし
ています。

28位STA飯沼さん
先日は掲示板への書き込みありがとうございました。これを機会に今後もよろ
しくお願いします。また,ぜひ,福島の山情報等もよろしくお願いします。

29位BQE佐々木さん
今回は仕事の都合で十分なQSOができなかったようですが,佐々木さんの気
持ちはメンバー全員が理解しています。気まぐれ移動隊には欠かせない佐々木
さんです。今後もよろしくお願いします。



V.実行委員より  JR7RFF  JJ7UUO  JO7DNC



コンテスト委員長 JR7RFF

 17日間のコンテストが無事に終わりました。始まる前は,どんなコンテストになるんだろうかとか,自分に実行委員長が務まるんだろうか,という不安でいっぱいでした。でも,いざふたを開けてみると,たくさんの方から,豪華な賞品の申し出がありました。その申し出のメールを読むたびにとてもうれしく,そして心強く思いました。コンテストドナーの皆さんに改めて感謝の気持ちを表明します。ありがとうございました。

 また,コンテストが実際にスタートすると,お空はたいへんにぎやかになりました。なんせ,12月25日の深夜0時にいきなりCQを出す局まで現れたのですから。それを皮切りに,17日間,特に144MHzは活気にあふれていたように感じました。おかげで,自分の不安はどこへやら,純粋に無線を楽しむことができました。やはり,ただワッチしているより積極的に波を出した方がアマチュア無線は楽しいです。

 さらに,実行委員長ということで,コンテストの交信以外でも様々な局とのやりとりがあり,「コンテストを通してみんなでアマチュア無線を楽しもう」という皆さんの気持ちをひしひしと感じることができました。これは,役員をやったおかげで分かった喜びです。コンテスト結果を発表する前に知ることができるという贅沢な喜びも味わうことができました。おそらく,このコンテストを一番楽しむことができたのは自分だろうと思っています。
 
 コンテストドナーの皆さん,参加してくださった皆さん,お相手してくださった皆さん,そして集計委員長のJJ7UUO鈴木さん,気まぐれ移動隊代表世話人のJO7DNC水本さん,に感謝します。

 また,1年後に,コンテストでお会いできることを楽しみにしています。



コンテスト集計委員長    JJ7UUO

賞品提供者が多くいたため、コンテストがとても楽しくなりました。
私はコンテストを一番盛り上げてくれたのはRFFさんとLFBさんだと思っています。
RFF熊谷さんは裏方業務、佐藤さんはコンテストのPRや移動隊の知名度アップに
貢献してくれたと思っています。佐藤さんのCQはいつも聞こえていましたね。
もちろん私の聞いていない時間帯に、多くの局もVU帯の活性化に貢献してくれました。
それと水本さんは一番大事な「言い出しっぺ」でしたね。
コンテストは誰かが話を表に出さないと開催できません。
多分水本さんが動いてくれなかったらコンテストは企画できなかったと思います。
役員選定や賞品提供依頼など、心労は少なくなかったと思います。
何でも言い出しっぺって一番苦労するんですよね。
CM多忙中もかかわらず、皆さんのために本当にありがとうございました。

私は来たメールを整理しただけです。集計業務は結構楽しかったですよ。

今回は前回以上の応募があり、コンテスト委員として大変嬉しく思います。
コンテストの開催主旨に賛同し参加してくださった方、サポートしてくださった方等などのおかげで
今回のコンテストは成功で終わることができました。次回のコンテスト時もよろしくお願いします。




気まぐれ移動隊 世話人  JO7DNC

今回はJR7RFF局,JJ7UUO局という強力な運営メンバーでコンテストを
開催する事ができ,大成功のうちに終える事が出来た事をとても嬉しく思います.
もちろん,参加局,サポート局,そしてこのコメントを見てくださっている
皆さん全てのご協力は,忘れる事のない心の財産となりました.
小さな一歩が集まって大きな一歩になります.ありがとうございました.




以下,無線をとおして感じた事です.長いので最後まで読まなくてもいいです(笑)

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〔無線雑感〕

そゞろ神の物につきて心をくるはせ、道祖神のまねきにあひて、取もの手につかず・・・

 人はみな,日常の煩わしさから抜け出し,いつもとは違う自分に出会うために旅に出たいと願う.それは空間的な移動を欲するときもあれば,心の中のみで完結する場合もある.日常の煩わしさというのは,それが仕事であったり,属している社会であったり日頃の見慣れた景色であったり,次のどのような事柄に出会うか,予測が出来てしまう事を意味するのであろう.家を出てこの角を曲がればあの犬が吠えてくるとか,扉を開ければあの人が出迎えてくれるとか,ああ,自分のデスクの上は昨日置いたファイルがそのままあるだろうなとか...

 そぞろ神の欲求にたやすく応えることが出来る我々の反応は,やはり風景を変える事だろう.この場合の風景とは,何も目に見えるものではない.五感をいっぱいに使って心に埋め込むものである.さて,移動運用にいくか!

 無線機をもって外に出る.いつもとは違う空間的な広がりに包まれ,いつもとは違う風を感じ,いつもとは違う音を聞く.ただし能動的に自ら触覚を伸ばさなければ,日常的拘束から逃れる事は出来ない.その手助けをいとも容易に支えてくれるのが自然そのものなのであろう.人はなぜ自然を愛するのか.それは自然そのものの持つ偉大さもさることながら,人自身が,主体を含む風景としての自然に,バランス良く一体化する可能性を潜在的に感じる能力を持ち合わせているためである.すなわち,自己を他者としての自然の中に埋め込む事によって,自己同一性をはかるのである.しかしここで興味深い事は,目の前にある提供された風景は全く同じながらも,人によってそれぞれ解釈の仕方が異なるのである.これはいわゆる日常の煩わしさの中で獲得した知識経験の相違に他ならない.したがって,他者としての自然が持つ強大な力と自己を含めての自然とを厳然と区別する必要があるが,実際には風景を感じて自身を感じている.全く新しいモノとする場合もあれば,ノスタルジーに思いをはせて,心の風景の中に投影している場合もある.このように風景とは,見えるものではなく,実は見るものであって,客体の中に主体を導き一体化する場としての機能を持ちつづけるものなのである.
 
 森の中に入って森の音を聞く.森は自分自身を教えてくれる.それはいつまでも自分が強大な自然の中に埋もれるのを恐れているかのごとくである.そして懐かしく,無線機から聞こえる人の声を聞く.

 絶対的なものと信じこんでいた自然や風景そのものを見る力を持つのが人であり,我々も人である.人はあらゆる意味で無限の可能性を持つ.しかし,個々の無限の可能性を共有するためには,自己の唯一性を主張する個性を尊重しなければならない.なぜなら自己を知る事は他人を知る事だからである.このように,いつまでも相対として個を認識する我々は,自己の存在だけは決して観念的なものではないとする力が働いて一歩立ち止まるものの,再びニューロンが神経系を形成するごとく,他者と交わっていく.他の人を幸せにする事が自らの幸福であることを知っているかのように.
 
 偶然居合わせた同一時空間で,お互いに旅をするもの同士がこうして出会い,微笑み合いながら歩いていることは,共に等しく崇高である.
                                    2005年1月 JO7DNC



おわり



各局さま 
本コンテストに関する色々な意見や,このページをご覧になっての感想を掲示板にて随時受付中です.
どうぞお気軽に書きこみ下さい.今後とも宜しくお願い致します.

以上: 第2回気まぐれ移動隊ウインターコンテスト 実行運営委員会



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