薬莱山　　アウトドア派のHAMに贈る　気ままな移動地ガイド

アウトドア派のＨＡＭに贈る気ままな移動地ガイド

宮城県加美郡加美町薬莱山やくらいさん標高５５３ｍ

薬莱山は，その形から別名「加美富士」とも呼ばれ，古くから信仰の山として地域の人々に親しまれている．小さいながらもその山容は堂々とした迫力があり，1度は山頂に立ってみたい！そんな好奇心をくすぐる山でもある．

アクセスは国道347号線を尾花沢方面へ進む．旧宮崎町集落を通ってしばらくいくと，やがて左手にやくらい薬師の湯方面の看板が見えてくるので迷わず左折．綺麗に舗装された快適な道をしばらく進み，右カーブを過ぎたところで，やくらい薬師の湯に到着．お風呂はあとの楽しみにとっておいて，そのまま目の前に見える薬莱山へと向かう．正面から登るのであれば，やくらいガーデンパークの広い駐車場に車を止めて，赤い鳥居をくぐって進もう．７０６段！直登の階段が待っている．

今回はお気楽移動運用地の紹介なので，より楽に登れるコースを案内する．薬莱山を左手に見ながら，車をそのまま北へと走らせる．やがて，薬莱山を一周する道路と交差する十字路になるので左折．細い道だがしっかりと舗装されているので乗用車でも安心．山の北麓を進むようななるが，程なくすると左に登山道の入り口が現れる．車はおよそ3台しか止められないので注意しよう．しばらくは傾斜が緩めなので，緑の息吹を感じながら気持ち良く歩くことが出来る．15分ほど歩くと．途中景色の良い場所があるので，ちょっと休憩．ちょうど山頂まで半分登ったところである．一息入れたあとは一気に山頂まで登ってしまおう．多少急なところもあるが，ひと踏ん張りで，山頂に到着．なんだかんだ言っても，ゆっくり登って30分もかからなかった．

山頂は北峰，南峰にわかれていて，両者ともほぼ同じ高さ．正式に言えば，山頂は北の峰を指すらしく，三角点もこちらにある（ただし当日は発見できず！）．北峰と南峰の間は徒歩3分ぐらい．行ったり来たりして両方の雰囲気を楽しもう．途中には無料の双眼鏡も設置してあり，大崎平野の眺めを満喫できる．

電波の飛びは，北～南東方面に良い．ただし，仙台の市街地方面とは，交信は出来るものの，船形連峰にブロックされる影響からか思ったほど良くない．忙しく局数を稼ぐのではなく，小さな山登りを楽しみつつ，お弁当を広げながらのんびりとした交信を楽しもう．

帰りはもちろん温泉へ．やくらい薬師の湯も良いが，ワンパターンもちょっとつまらないので，たまにはウォーターガーデンの温泉へ（実は穴場なのです．すいていて快適！）．ウォーターガーデンにはプールしかないと思いがちだが，実は露天も併設された立派なお風呂があるのである．露天風呂からは，今まさに登ってきたばかりの山容を眺めながら，ゆったりと贅沢な時間を過ごすことが出来る．

（2003年９月27日移動）　

正面から見る薬莱山．右奥に続く道を進んで北斜面の登山道から登るのが近道．	正面から登るのなら，鳥居をくぐって真っ直ぐ進む．７０６段直登の階段は結構つらい．
薬莱山北麓にある登山道入り口	刈り払いが行き届いた気持ちの良い登山道
だいぶ登ってきた．途中の景色から．	最後の登り．あとひと踏ん張り
山頂（北峰）の様子．眺めはあまり良くない．	北峰・南峰間の鞍部には無料の双眼鏡が！
南峰の様子．スペースも広くこちらの方が運用しやすい．	山頂から南西（色麻町）方面を望む
山頂からみた北西方面．翁峠が見える．	おまけ：冬の薬莱山山麓はスキー場になっている．写真はスキーの達人JO7JBB千葉コーチ

ＨＡＭのための現地情報
～　薬莱山編　～

アクセスは　　（車・徒歩など）	山の北麓，登山道入口に3台くらい駐車スペースあり．正面から登山する場合には大きな駐車場がある．	国土地理院1/2.5万に基づく三角点位置情報こちらをクリック
見晴らしは　　（景色の良い方向）	北～南東方面．仙台方面は青葉区弱い．
物干し竿をつける棒や　　ガードレールは	特に無し
HFの運用は　　（ワイヤーを張れるか）	ワイヤー張るスペースをとるのは困難．
抑圧の有無　　（電波塔が近くにあるか）	全く心配無し．快適そのもの．
他の人目を気にしないで　　快適に運用できるか	ファミリーで登ってくる人多い．
生活設備・周辺環境など　　（トイレ・水場など）	何もない．
運用地の知名度　　（無名：☆ → 有名：☆☆☆☆☆） ※無名なほどＣＱ時に声がかかりやすい	☆☆ 無線の移動地としては特に有名というほどでもない．
その他　　（レジャー施設・温泉など）	帰りは薬莱薬師の湯に入りましょう．やくらいウォーターパークの温泉が穴場（情報：JO7JBB局）

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