アウトドア派のHAMに贈る
 気ままな移動地ガイド
山形県西村山郡西川町
姥ヶ岳
うばがたけ

標高1670m


姥ヶ岳は月山火山群の中で最新の火山体であり,下部溶岩類 の年代は0.36 ± 0.02 Ma, K-Ar(カリウムアルゴン法の測定でおよそ36万年±2万年前という意味)を示す.ちなみに月山は40〜50万年前,湯殿山は70〜80万年前に形成されたと推定されている(湯殿山→月山→姥ヶ岳の順に出来たようだ).安山岩が山体の大部分を占める第四紀火山である.

アクセスは,山形自動車道の月山インターから国道112号を仙台方面に少し戻るような形で旧道(六十里越街道)を進む.弓張平公園の中を進み,しばらく行くと月山スキー場方面に向かう県道が右手に見える.県道は舗装されているものの,道幅も狭く対向車も多い.ヘアピンカーブが連続するため慎重な運転を心がけて!視界がだんだん開けてくると姥沢駐車場はすぐ目の前.シーズンにはハイカーがたくさん訪れるために,午前中の早い時間に駐車場がいっぱいになってしまうので注意しよう.

ここからは徒歩になる.荷物をまとめてさあ,出発!一路リフト乗り場へと向かう.スキー宿を道の両側へ見ながら進むと,やがて姥沢小屋.ここで入山料ともいうべきか,200円を払う.少しきつい坂道を登ると,ようやくリフト乗り場へ到着!重い荷物を背負っているので,ここまで15分以上かかってしまった.トイレを済ませ,一休みしたら2階のリフト乗り場へ.2階には売店と,軽食コーナーもある.リフト料金は大人1人往復1000円.荷物が落ちないように抱えたら,ペア・リフトにいざ乗車!標高差270mを約15分かけてゆっくりゆっくり登っていく.視界は抜群で,周りの山々が徐々に低くなっていくのがわかる.やがて前方左手に見えてくる峰が姥ヶ岳だ!上駅でリフトを降りると,さすがに有名な月山の入り口だけあってこんなところにも売店があった.この売店にもトイレがあって,休憩・食事ができるようだ.リフトの最終時間が16:30であることを確認して,ココから本格的な「担ぎ上げ」である.さすがに重さ10kgもある電源と10エレ八木,そしてリグ等々を運ぶのは一苦労だ.月山方面の登山道分岐点を通過し,かなりきつい道を登りきっておよそ30分.やっと山頂に到着.頂上からは,苦労した分だけの視界と電波の飛びは期待できる.特に南方面が良好.晴れていれば眼下に月山湖,その向こうには朝日連峰,右手には日本海もよく見える.

八木アンテナを使うと,1エリアは十分届く.9エリアは相手がいればQSO可能.0エリアは言うまでもなく,ハンディーにもガンガン入感してくる.手軽に山岳移動の気分を楽しめる点において,超お勧めの移動ポイントと言っておこう.初めは軽めのハンディー機を1台持って,様子見に登ってみてはいかがだろう.ただし,いくら気軽とはいえ,植生が亜高山帯にかわるくらい標高が高く,また登山道も険しい.天気も変わりやすく,山頂付近は想像よりもずっと寒いので,それなりの登山対策が必要だと思われる.
(2002年9月15日移動)
Special Thanks to JO7FKP !


          
                                                  





駐車場に車を止めてリフト乗り場まで少し歩く

奥が駐車場.手前の建物がリフト乗り場.
結構距離があるでしょ!?

リフトから眺める壮大なパノラマ.
向こうの山並みは朝日山地

リフトから見た姥ヶ岳

登山道の途中からリフト乗り場を
見下ろす.山頂はまだまだ先.

登山道.月山は霧の中.

山頂の立て札.三角点は少し南にある.

三角点.すぐ右にアンテナを設置.

QRVする小生.相手は富山県の局.

姥ヶ岳 山頂の様子

HAMのための現地情報
アクセスは
  (車・徒歩など)
車は麓の駐車場に止める.本文参照.
詳細は地図をクリック!
見晴らしは
  (景色の良い方向)
南方面,東方面.晴れていれば絶景!
物干し竿をつける棒や
  ガードレールは
山頂付近は木道.ひもで作った柵の鉄棒がある.
HFの運用は
  (ワイヤーを張れるか)
張れるが,他のハイカーの邪魔にならないように.
抑圧の有無
  (電波塔が近くにあるか)
全く無し.快適そのもの.
他の人目を気にしないで
  快適に運用できるか
登山客多い.
生活設備・周辺環境など
  (トイレ・水場など)
リフト上駅にある売店にトイレ・自動販売機・食堂もある.
運用地の知名度
  (無名:☆ → 有名:☆☆☆☆☆)
※無名な方がCQ時に呼ばれやすい

やっぱり無線のためだけに
ここまで行く人は少ないのかも
その他
  (レジャー施設・温泉など)
帰りは国道112号線沿い,西川町にある水沢温泉で汗を流そう.水沢温泉が混雑しているときには,朝日町のりんご温泉へ足を延ばすという手もある.

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