アウトドア派のHAMに贈る
気ままな移動地ガイド
東田川郡立川町・東田川郡羽黒町
月山
がっさん

標高1984m


日本百名山の1つである月山は,山形県の庄内地方に位置する1984mの山.北隣りの鳥海山と並んで日本を代表する山の1つである.また,月山・湯殿山・羽黒山は出羽三山と呼ばれ,古くから信仰の山として人々に親しまれてきた.

アプローチの仕方は色々あるが,今回は無線の移動も兼ねているので,とにかく一番最短の姥沢コース(と言っても,片道2時間も歩くが…)を選ぶことにする.南山麓の姥沢駐車場に車を止め,一路リフト乗り場へ急ぐ.リフトは往復1,000円.運行時間は8:00〜16:30.これを使うと標高1500mまで一気に連れていってくれるので楽チンである(このあたりの詳細は姥ヶ岳のページ参照).リフト上駅からいよいよ登山開始.まずは最初の目的地である牛首を目指す.姥ヶ岳との分岐を過ぎ,木道が続く道を元気に進むが,あたりは一面霧の中.そんな中で「ニッコウキスゲ」だけがひときわ明るく,優しく微笑んでいる.残雪が残る場所を通過し,少しきつめの登山道を登っていると,空が次第に明るくなってきた.そう,まさに雲の上に出ようとする瞬間だ!足を進めるたびに,徐々に徐々に空が青くなっていく.それも自らの力で高度を上げることによって!高い山に登る楽しみのひとつは,自分の力で雲の上に出ること!「晴れ」という天気を勝ち取ること!この瞬間がたまらない.一度味わうと,やみつきになる.

第一目的地である牛首に着くと,多くの人が休憩していた.さてさて,ここからが本格的な月山登山の始まりだ.靴紐を結び直して急な岩場をゆっくりと進む.ふと気が付くと,完全に雲の上に出ていた.後ろを振りかえると,今まで自分を包み込んでいた雲が,ふわふわと辺りの峰々を覆っている.南方面に目をやると,遠く雲の上に顔を覗かせている大朝日岳.眼下に広がる日本海の素晴らしい景色に見とれながら,急な登りを一歩一歩着実に進んでいく.一休みも二休みもして,やっと鍛冶小屋に到着.鍛冶小屋は,7月上旬〜 9月下旬に営業している山小屋で(出羽三山神社:0235-62-2355),食事や休憩,宿泊もできる設備の整った山小屋だ.ここまでくればしめたもの.ほんの僅かの距離を登って難なく山頂台地に到着!

山頂付近は,ひろーい!多くの登山者たちがお弁当を広げたり,横になって談笑している.こんなに多くの人が登ってきたのかと驚きつつも,目の前に見える月山神社に一番ビックリする.なんでこんな高いところにこんな立派な建物が?!まるで天空の城のようだ!確かに眼下は完全に雲に覆われ,半ば自身も天上人になったかのような不思議な気分.とにもかくにも,まずは月山頂上小屋(6月下旬〜9月下旬,0235-62-2757芳賀氏)を通過して真の頂上へ.500円を払い,神主さんのお払いを受けた後に月山神社にお参り.うーむ,何か1984mの頂上らしくない.やっぱりここは天空の城だ…

三角点は,月山神社の北側にあった.タイミング良く鳥海山が雲の中から顔を出す.筆舌に尽くしがたい,素晴らしい景色だ.山頂の岩場で気分良くおにぎりをほおばりながら,いざCQ開始!さすがに電波は良く飛ぶ.いや飛びすぎるくらい.ハンディー機もここまで性能を発揮できれば本望なのではないだろうか.次々と応答がかかる中,「今度登るときは八木アンテナを持ってこよう♪」 そう思いながら山頂をあとにした.       
(2003年8月16日移動) 
Special Thanks to JJ7UUO !

                            



リフト上駅にある売店.ここまでの道のりは
姥が岳のページ参照.霧の中のスタート!





まずは緩やかな登り.ニッコウキスゲが
出迎えてくれた.






8月なのにまだ雪が残る.しばし休憩.






雲の上に出そうな予感!この瞬間がたまらない!





やった!霧を脱出!あとは青空のみ.
遠くに見えるは,鍛冶小屋.





ふと振りかえると,完全に雲の上に出ていた.
姥ヶ岳は残念ながら雲の中のようだ.





もう完全に澄みきった青空!
スキーを担いで登る人も!





日本海側の景色.眼下に庄内平野.
うっすらと水平線が見える.





赤い屋根は9合目にある鍛冶小屋.
山頂まであと少し!






頂上台地に到着!広いっ!まるで天上のようだ.
正面が月山神社.右は月山頂上小屋.




 

月山頂上小屋にて.食事・休憩・宿泊もOK!





さすがに高い!でもしょうがないか・・・





月山神社.中は撮影禁止のため,このアングルから.





堂々の一等三角点!神社の北にある.





山頂から見た日本海側の景色.
多少ガスっているものの,庄内地方は快晴.





山頂から見た太平洋側の景色.大雲海!
地上は天気悪いんだろうな〜






鳥海山が顔を出した!





山頂はまだたくさんの花々が咲き誇っていた.





もう一度山頂付近の遠景.まさに天空の城!
澄みきった青空に吸いこまれそう!





運用中の当局.こりゃ〜遠くまで良く飛ぶわ〜!
                (Photo by JJ7UUO)






HAMのための現地情報
〜 月山編 〜

アクセスは
  (車・徒歩など)
姥沢駐車場に車を止める.山頂までリフトを使い
徒歩約2時間.徒歩の高低差約500m.

周辺の地図.地図上でクリック!
見晴らしは
  (景色の良い方向)
抜群!筆舌に尽くしがたい景色.360度開けている.
物干し竿をつける棒や
  ガードレールは
なし
HFの運用は
  (ワイヤーを張れるか)
可.山頂広い.
抑圧の有無
  (電波塔が近くにあるか)
全く心配無し.快適そのもの.
他の人目を気にしないで
  快適に運用できるか
たくさんの登山客.
生活設備・周辺環境など
  (トイレ・水場など)
リフト上下駅・鍛冶小屋・山頂にトイレあり.水場はない.
ただし夏場で小屋が営業しているときには自販機あり.
運用地の知名度
  (無名:☆ → 有名:☆☆☆☆☆)
※無名なほどCQ時に声がかかりやすい
☆☆
山岳移動の局がいる場合はお互いに譲りあって.
その他
  (レジャー施設・温泉など)

帰りは国道112号線沿い,西川町にある水沢温泉で汗を流そう.(TNX for FB information,JG7MER&MER’s XYL!)
水沢温泉が混雑しているときにはりんご温泉へ足を延ばすという手もある.
なお,JJ7UUO局のサイトにも,当日の移動運用の詳しい記載がある.ここをクリック!

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